突然ですが、もしもあなたが会社の社長だったとします。
社員をひとり増やすために、あなた自ら面接官として求職者と話してみたとき、「何か趣味はありますか?」と聞いてみて「えーと…」と困ってしまう人ってどうでしょう?
趣味があるかないかとか、それがどんな趣味かなんて、その人の仕事ぶりにはなんら関係ないかもしれません。それでも、全く同じような職歴の人材が次の日の面接に現れて、「趣味は旅行です」と快活に答えたなら、後者の方があなたの印象に残るのではないでしょうか。
相手に自分のことを知ってほしいとき、または相手に自分をアピールしたいときに、準備不足によって機会を逃すのはとても勿体ないことです。
婚活の場合だってそうです。ほんのちょっと準備をしていればもっと弾んだかもしれない会話はありませんか?せっかく相手が振ってくれた話題を上手く膨らませることが出来なかった…なんてことは?
この記事ではあなたがあなた自身のことを理解すること(自己分析)のメリットと、今すぐにできる自己分析の方法についてご紹介します。
自己分析とは
そもそも自己分析とは何でしょうか。
自己分析とは自分を探る作業のことです。
自己分析とは - コトバンク
自己分析の素晴らしさを知らない人は、「そんなことわざわざしなくても、自分のことなら大体分かるよ…」と思われるかもしれません。自己分析という言葉が最も浸透しているのは、就職活動に臨む学生達でしょう。
就職活動における自己分析
卒業を控える学生たちは“自分の希望する”“ちゃんとした”企業に就職すべく、自己分析を行います。日本中に数多ある企業に全部エントリーシートを送るわけにはいきませんし、興味のない企業から内定が出ても意味がありません。
「どんな仕事をしたいのか」「自分にはどんなことが向いているか」「自分にはどんな長所があり、どんな短所があるのか」など様々な観点から、自分自身を分析し理解し、そして就活に臨むのです。そう言われてみれば、そんなことやったなぁと心当たりのある方もいると思います。
婚活における自己分析
では、ここで話を婚活に戻しましょう。
あなたは“自分の希望する”“ちゃんとした”男性と結婚したくて、婚活に臨んでいるはず。
つまり、「どんな男性がいいのか」「どんな妻になりたいのか(どんな家庭を持ちたいのか)」に理解を深めていなければ、興味のない男性からのアプローチに戸惑うことになるでしょう。
「あなたにどんな長所があり、どんな短所があるのか」をしっかり理解しておかなければ、相手に自分を上手くアピールできませんから、効率よく婚活を進めることはできないのです。
他己分析
自己分析以外にもあなた自身を深く知る術があります。それはあなたの長所や短所を、他人に客観的に分析してもらうことです。これを他己分析といいます。
人間は潜在的にどうしても自分のことを守ってしまうものです。自分の欠点に正確に気が付けないときもあるでしょう。そういった点は、他の人に客観的に分析してもらうことで補うことが出来ます。ひとりではなく複数の人に見てもらう方が精度が上がりますし、気付きも多いです。家族や友人に頼める人がいるといいですね。(我々の場合は就活じゃなくて婚活なので、ちょっと恥ずかしいかも…)
他人はあなたをどう見ている?他己分析の方法|マイナビ新卒紹介|新卒学生向け無料就職エージェントサービス
実際にやってみよう
では、実際に自己分析とはどのように行うのでしょうか。
1時間くらい時間をかけてじっくり行う方法もありますが、筆者としてはあなたの集中力が切れても続けるべきとは思いません。自己分析なんて久しぶり、または初めてだという方は時間を区切るか集中力が切れたら休憩をはさんで行うようにしてください。10分と時間を区切ってやってみるのもおすすめです。
また、自己分析を深めるステップとして様々な方法(ステップ)があります。全部やってもいいですが、難しいと感じるならとっつきやすそうな物だけで構いませんので、2・3個は組み合わせてみましょう。
ここでは筆者の自己分析も参考として一部公開します。
思いつくままに長所と短所を書き出す
あなたが思いつくままに箇条書きであなたの長所と短所をピックアップしましょう。
画像のようにノートやメモ帳に書き出していきます。どんな些細なことでも大丈夫です。
「どうしよう、短所ばかり思いついちゃう…」とか、「料理が得意…って言っても、クックパッドとか見てるしなぁ」とかそういう細かい心配は置いておいてください。
画像は筆者がとりあえず例として書いてみたものです。これくらいなら誰でも1分かからずできると思います。
また、最初っから深く考えようとしてもペンが止まってしまいがちですから、とりあえず5~10分で止めてしまってもOKです。些細なことでも大丈夫ですから、思いつく限りたくさん書き出してみましょう。
自分史を書き出す
これは少し時間が掛かるかもしれません。あなた自身の歴史を紙に書き出してみてください。
子供のころから現在まで順を追ってもいいですし、現在から子供のころまで遡る方が書きやすければそれでも大丈夫です。段階を踏んで書き出しましょう。
(例)
- 得意科目(不得意科目)
- 部活
- 委員会
- 習い事
- アルバイト
- 友達
- 恋人
- 趣味
- 将来の夢
あくまで自分の歴史を振り返る行為ですから、何でも書き出して構いません。
今のあなたの性格や志向はいつ頃から形成され始めたものかを知ることができます。
モチベーショングラフを書く
横軸を時間(子供か学生時代から現在まで)とし、縦軸はあなたのモチベーションの高さを表す表を作成します。
これから分かるのは、あなたがどんな状況(環境)にいるときにモチベーションが上がっているか(下がっているか)です。
例えば、筆者のグラフは高校時代とても低くなっています。これは両親が離婚し、家庭の環境があまり良くなかった時期です。その後大学時代のグラフが上向きなのは、平たく言えば大学デビューを楽しんでた頃ですね。笑
この頃はサークルも恋愛も楽しく、多少のブレはあれども基本的にモチベーションが高かった時期なので、高校時代から続けて見るとグラフの起伏が激しくなっています。
これはかなり雑に描いたものですから、横軸はもっと細かく刻んだほうがいいですね。できれば起伏のある部分に何があったのかの分析も書き込んでしまうといいでしょう。
Q&A式で書き出す
これが一番とっつきやすいかもしれません。Q&A式はその名の通り質問形式ですから単純に答えやすいものが多いのです。ネットでいくらでもテンプレートを拾ってくることが出来ますから、電車の中や移動先でも進めることができます。
ただし、ネットにあふれている自己分析のテンプレは就職・転職向けのものがほとんどなので、あまり考えすぎなくて大丈夫ですよ。
何より会話での受け答えに近いですから、実際に婚活の場で同じ話題になることもあるでしょう。
ちなみに、こちらのサイトさんのこの記事はとても分かりやすいのでオススメです。
kon-c.com
自分を知れば婚活でも迷いも少なくなる
ここまでメジャーな自己分析の方法をご紹介しました。
自己分析に取り組むことによって、自分がどんな人間なのかを知ることが出来ます。
自分のことを理解したからこそ、「この条件だけは譲れない」という条件にも明確な理由が出来ます。逆に、「この条件は私の中でそれほど大事じゃなかったのか…」と気付くこともあるでしょう。
ただ「結婚したい」だけでなく、「どんな結婚生活」を「どんな男性と共に」送りたいという思いがあるから、「結婚したい」のだと気付くことが出来ます。
時間は有限ですし、あなたが結婚相談所などに登録しているのなら婚活にはけして安くはない費用が発生しています。
活動の質を見直すためにも、是非自己分析を行ってください。
まとめ
いかがでしたか?
自己分析は期間を空けて繰り返し行うと精度が上がります。人の価値観や感情は移り変わるものだからです。
冒頭で婚活を就職活動と比較しましたが、就活ほど必死にならないにしても是非一度はしっかりと自己分析に取り組んでみてください。
あなたの魅力をアピールでき、あなたの要望を正確に伝えられるのはあなただけなのです。
商品価値を知らないものを、あなたは売れますか?
個性のないアイドルをあなたはプロデュースできますか?
あなた自身がどういう女性なのかを、しっかりと客観的に認識することは婚活における基本なのです。